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関係代名詞とコンマの関係

関係代名詞は細かい文法ルールを完全に理解していなくても、英語を読んでいる場合には何となく意味がわかったりするものですが、実際に自分で文章を考えて会話や作文で使おうとすると、細かいルールを知っておかないと事実を変えてしまうことになりかねません。

その大事なルールの一つが、関係代名詞とコンマの関係です。関係代名詞の前にコンマが付いている場合と付いていない場合がありますが、この違いを説明していきましょう。

コンマ有り=複数ある中のどれかを特定・限定したい場合

例えば、自分に兄が2人いるとしましょう。一人はニューヨークに、もう一人はシカゴに住んでいるとします。この2人の兄のうち、シカゴにいる兄ではなくて、ニューヨークに住んでいる兄に引越しの手伝いをしてもらった場合、以下のような表現になります。

例文: My brother who lives in New York helped me move to the new apartment.

「ニューヨークに住む兄が新しいアパートに引っ越すのを手伝ってくれた。」

このように、関係代名詞にコンマをつけない場合は、どの兄かを限定することによって、「どっちのお兄さんに手伝ってもらったの?」という疑問が解消されますね。

コンマ無し=どれを指すかは明確だが、さらに情報を付け足したい場合

上と同じ例文に、今度はコンマをつけた場合で考えてみましょう。その場合は、自分には兄が一人しかいなくて、その兄が引越しを手伝ってくれた場合は、上の例文にコンマが付いた表現になります。

例文: My borhter, who lives in New York, helped me move to the new apartment.

日本語に訳す場合ですが、コンマ付きの表現でもコンマなしの時と同じ日本語訳にすることができますが、意味合い的には、「私の兄がね、ニューヨークに住んでいるんですが、(まあ、それはいいとして)彼が引越しを手伝ってくれたんですよ。」といったニュアンスになります。どの兄かを特定しているわけではなく、自分の兄について読み手にさらに情報を付け加えている感じです。

自分に兄が一人しかいないのにコンマなしの表現を使ってしまうと、読み手は、あなたに兄弟が何人かいて、そのうちの一人に引越しを手伝ってもらったという風に理解します。反対に、複数いる兄弟のうちの一人に引越しを手伝ってもらったのに、コンマをつけた表現にしてしまうと、あなたには男兄弟が一人しかいないという印象を読み手に与えてしまいます。コンマをつけるかつけないかという、こんなちょっとしたことで誤解を招いてしまいかねませんね。細かいようですが、コンマの使い方、侮れませんよ。

最後に、この表現を会話で話す場合ですが、文字でコンマの部分を見ることができないので、コンマのところで一呼吸置いて息継ぎをしながらこの文章を言います。

My brother, (pause) who lives in New York, (pause) helped me move to the new apartment.

と、このように言うことで、聞き手はコンマつきの文章だと理解します。反対に限定用法でコンマがない場合は、My brotherからNew Yorkまで一息で一気に言ってしまわないと意味合いが変わってきますので、要注意です。

関係代名詞とコンマの関係、これで理解できたでしょうか。誤解を招かないためにも、この細かいルール,是非マスターしたいですね。